ウィレム・デフォー (Willem Dafoe)

今週は、またシリコンヴァレーに来ている。

夕べホテルで観るとはなしに、テレビを観ていたら American Dreamz という映画をやっていた。ヒュー・グラントデニス・クエイドはすぐ判ったが、クエイド演じる大統領の補佐官役のおじさんがどこかで見た様に思うのだけれど、結局最後まで判らなかった。エンディングのタイトル・クレジットでやっと判った。何と、ウィレム・デフォー (Willem Dafoe)。上の写真が、夕べの映画の役(右側)。下の写真を見れば判る人も多い筈。「プラトーン」で演じた孤高の軍曹役が出世作で、近年では「スパイダーマン」でジキルとハイドばりに変身してしまう科学者(空を飛び回る怪人)なんかで有名ですね。

日本では封切られなかった映画らしいけど、筋の紹介は目的じゃないのでこの辺りを参考にして下さい。でも、このデフォーは判らないね。頭が禿げ上がっているのはこの写真でも判るけど、体型も腹腰回りに肉を付けてすっかり別人。大体僕らの知っているデフォーは、エキセントリックな役が専らのコテコテの性格俳優ですからね。昔の俳優で言えば、クラウス・キンスキー(ナスターシャ・キンスキーのお父さん)にちょっと雰囲気が似てるかも。この映画はコメディだけど、いずれにしてもコメディに出るデフォーはあんまり想像出来なかった。

アメリカ映画もコメディは余り日本でやらない(いわゆる「ラブコ メ」は別だろうけど)。だからアメリカで相当有名なコメディ俳優が日本では余り知られなかったり、デフォーみたいにシリアスな役者がコメディ映画に出ても知られていない。やっぱり、泣かせるより笑わせる方が難しいということか? あるいは笑いのタイプの問題もある。スラップスティックやパロディだと判りやすいけど、オリジナルの台詞で笑わせる物は内容が判っても、笑いのツボを感じ取るのは難しい。

なんて言ってデフォーを調べてたら、来月日本で封切りの「Mr ビーン」の新作に出るらしい。Mr ビーンなんてかなりドタバタものだろうけど、どんな役をやるのかしら? 見てみたい気もするが、多分行かないだろうな。