北カリフォルニアに雨が降る

今週もカリフォルニアに来た。

夕べは朝方まで雨が降っていた。意外に思われるかも知れないが、冬のカリフォルニアは結構雨が降る。4月から10月くらいは殆ど雨が降らず晴天続きだが、冬の間は断続的にかなりの量の雨が降る。始終枯れ草に覆われている様に見える山や丘も、1月から3月頃は目を吹き出した草で青々とする。

カリフォルニアでも、冬にそぼ降る雨はやはり物悲しく感じる。良く映画の舞台になるサンフラシスコ辺りも、余り雨と結ぶ付いたイメージは無いかも知れない。何か「冬のカリフォルニアの雨」を映し出した映画が無かったかと考えていたら、ひとつ思い出した。ダイアン・キートンの主演した「Shoot the Moon」という映画で82年の作品。昔しは結構ダイアン・キートンのファンでしたからね。この映画もちゃんと映画館で見た記憶がある。サンフランシスコ近郊を舞台にして、筋はこんな話。内容を反映する様に「カリフォルニアの青い空」のイメージには程遠い、雨の良く降る冬のカリフォルニアのシーンが多かった印象がある。共演はアルバート・フィニー。実はこちらに来る飛行機の機内で見た「Bourne Ultimatum」の中で、アルバート・フィニーが主人公のジェイソン・ボーンを洗脳した老医師役で出ていた。まだ生きていたんですね。何しろ「オリエント急行殺人事件」(74年作品)でポアロを演じて、イングリッド・バーグマンローレン・バコールと張り合っていた人だからね。(バコールはまだ生きてるか?)

そういえば、昔し流行った「カリフォルニアの青い空」という歌。まともに歌詞なんて覚えてなかったけど、ちょっと調べたら本当は雨も出て来るし、かなり切ない歌だったんだ。

シリコンヴァレーは今週も寒い。夕べはタイ料理のレストランで夕食だったけれど、隣りのテーブルではタイ人らしき女性の客がオーバーコートを着込んだまま食事をしていた。さすがにそこまでの人は珍しいが、確かに薄ら寒い夜だった。そんな夜更けに降った雨だ。冷たかったろうね。