グラーシュ?

お彼岸なので、埼玉の実家へ、そして墓参り。その道すがら例の「カフェ・ブラウナー(秋葉原)」に立寄った。

目的は食べ物を確かめる為。まず「グラーシュ」を食す。この店には、カレーやハヤシライスの様に、ご飯と一緒に盛り付けてあるものと、スープになっているものがある。今回試したのはスープの方。具は、賽の目に切ったジャガイモとニンジン、3種類くらいの豆、そして肉は牛のひき肉。スープとして食べ易く、という配慮か? 決してまずくはないのだが、グラーシュにひき肉というのは、今ひとつピンとこない。過激な言い方をすると「辛くなくて具の少ないチリビーン」(ちょっとひどいね)。付け合せには、パンが3種類。まずくはないし、適当なボリュームだけれど、これもウィーン風にカイザーゼンメル(丸パン)とかキプフェル(三日月パン)だと気分が出るのだが。

随分とキザな事を言っている様だが、わざわざ「Cafe Brauner - Wien 」と名乗っているので、ちょっとこだわってみたくなる。
◆グラーシュ(スープ)

ついでに「シュマーレン」というデザートも試してみた。
厚めの随分しっかりとした食感のパンケーキ(ホットケーキ)状のものを四つ切にしたものに、ラズベリーソースとバニラアイスクリームを添えてある。なかなか美味。オーストリアのデザートに「カイザーシュマーレン」というのがあるが、食べた事はないので今度の旅行の宿題としよう。
◆シュマーレン

ところで話は「グラーシュ」に戻るけれど、この店のメニューには「グーラッシュ」と記してあり、店員もそう呼んでいる。元々ハンガリーの料理で、ハンガリー語マジャール語)では「Gulyás(グヤーシュ)」と書くらしいので、カタカナだと「ヤ(ラ)」の部分にアクセントの有るのが見て取れる。アクセントのある部分を伸ばすか、撥ねるか、というのは議論の分かれるところだが(つまり、グラーシュとするか、グラッシュとするか)、「グー」と伸ばしておいて(即ちアクセントが付く)、更に「ラッ」と撥ねれば、そこにもアクセントが付いてしまうので、かなり不自然な発音になる。まぁ、ちょっとこれもこだわり過ぎね。

結論を言うと「カフェ・ブラウナー」は悪い店ではありません。雰囲気も悪くないし、飲み物/食べ物もまずくない。秋葉原界隈で歩き疲れたら、多分また入ると思います。特別「ウィーン風」にこだわらなければ...