DAL-MATTO(西麻布)

昨晩は配下某チームの夕食会(総勢5人)へ参加。一番若い人のリクエストで DAL-MATTO(西麻布)に行く。人気店でやっと予約が入れられたとか。6時開始(時間厳守!)で2時間という枠なのでオフィスのある大森から「ベル即」で何とか間に合わせた。

朝4時までの営業ということだが10時まではコースのみ。このコースが一皿づつは大した量とは思わなかったが、全部合せるとなかなかのボリューム。コースはお任せという事で、メニューも無かった様だが、昨晩のコースはデザートを含まない次の7品!:「鯛白子のパンナコッタ風」「春摘み草(という感じ)のバーニャカウダ」「魚料理3品盛合せ」「3種のアスパラガスの冷製パスタ」「自家製ハム」「仔羊ラグーソースのパスタ」「牛イチボ肉と豚のロースト」皆なかなかに面白くておいしい。特に最後の2品は気に入った。

仔羊のラグーというのは初めて。肉は粗切りで良く火が通してある。火が通って余計に羊特有の風味が出ている感じ。元々羊好きなので望むところ。(そのせいで「ちょっと...」という人もいたが)

最後の皿は、焼いた牛イチボ肉(お尻の部分だそうです)のスライス3枚と、太い拍子木に切った豚肉の組合せ。どちらも火の通し方が好ましい。特に豚は柔らくジューシー。ソースがコーヒー風味でアクセントが効いて甘過ぎずなくていい。何とコーヒー豆まで入っていた。噛み砕くとコーヒーの苦味が口に中に広がり面白い。レシピを聞いておくんだった。

コースの始めに「好き嫌い」と「パスタの量(大中小)」を聞いてくれる。みんな「パスタ(小)」で頼んだが、それでもコース全体では充分過ぎるボリューム。

それから、忘れずに書いておきたいのは、パンとオリーブオイル。パンは自家製と言うことだが、形は丸くてヘソみたいな窪みがあって、ちょうど木村屋のアンパンを小振りにした様な感じ。同じ形で普通のと、ハーブが入ったものが2種出て来た。焼き立てか暖めたのかは聞かなかったが、とにかく熱々。真っ先に手を出して「アチチッ」とやったら、若い人たちに「それはオーバーでしょ?」とたしなめられたが、本当に熱かったんです!

パンに付けるオリーブオイルは3種類出て来た。産地別になっていて、トスカナ、サルディーニャ、シチリアのものだそうだ。確かに並べて試してみると違いが明らか。特にシチリアのはパンチが利いていて良い。

デザートは別になっていて、僕はコース料理だけでお腹がいっぱいになったのでエスプレッソだけにしたが、3人はデザートも取っていた。昨晩のデザートは、チョコレート・ムースのカップにバニラアイスクリームが入ってこれもチョコレート風味のマカロンが載っているのと、ヨーグルトのシャーベット。味見も遠慮したが、ヨーグルトのシャーベットは塩味っぽくて、ちょっと変わっているけれどおいしいらしい。

以上に、ドリンクは最初にグラスのスプモニで乾杯をして、その後に赤を1本空けて(7,500円)、それで5人で44,000円と少し。ひとり頭8,000円そこそこは、満足感からすると決して高くないだろう。

キッチリ2時間で追い出す回転率へのこだわり。一皿づつの量はそれほどでもないが、目先の変わった皿を並べて(7品!)、パスタでボリュームを出して満足感を作る、いい材料を少しづつ使い人数を稼いでコストを抑える、といったところにしたたかさを感じるが、それを否定的にとらえようとは思わない。「気の置けないイタリアン」と素直に評価したい。

また違う季節に違うメニューを試してみたい。


DAL-MATTO(西麻布)
東京都港区西麻布1-10-8
第2大晃ビルB1F
03-3470-9899
営業時間:18:00 - 28:00
定休日:月曜日
http://www.dal-matto.com/