演奏会 #2 プレートル指揮/ウィーン交響楽団(ムジークフェライン)

Thursday, 7 May 2009
19:30 - Grosser Saal, Musikverein
Wiener Symphoniker
The ladies of der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Georges Pretre, conductor
Ludwig van Beethoven: Symphony No. 7 in A - major, op 92
Claude Debussy: Three Nocturnes for orchestra and female choir
Maurice Ravel: "Daphnis et Chloé" Suite No. 2

今回の席は、1階フロアの真ん中から少し後ろ、若干右寄り。

ベートーヴェンの7番交響曲が前プロ。この曲の生の演奏を聴く度に思うけれど、1楽章の序奏は難しいのかな。なかなかピタッと来るのに出会わない。今日もその歯痒さは解消されない。3楽章のトランペットの伸ばしの音も唐突過ぎてギョッとした。4楽章も何となく乗り切れないままに終わる。多分にこちらの気分の問題とは思うけれど。

それに引換え、後半のフランス物2曲は俄然精彩を放つ。プレートルが80年代にここの主席客演でこのオーケストラにフランス物のレパートリーを確立したんだそうで、納得の演奏か。

ドビュッシーの「ノクターン」は3曲構成(「雲 (Nuages)」「祭 (Fêtes)」「シレーヌ (Sirènes)」)。殆ど初めて聴く。3曲目に女声合唱が付く。オケの後ろに椅子が並んでいるので、「ダフニスとクロエ」に合唱をいれるのか?と思っていたら、「ダフニス...」には合唱は入らなかった。(そういえば「ダフニス...」の合唱は混声だし、舞台裏でやるんでした。)

休憩時間に木管の連中がさらっていた。多分「ダフニス...」ではなく「ノクターン」の方。大変ですね。

名前だけは知っていたが、ウィーン交響楽団唯一の日本人奏者吉井健太郎氏(チェロ)がトップサイドで弾いておられた。もう入団して30年になるそうです。

それにしてもプレートル氏は元気。今年85歳になるんだそうだけど、舞台に出てくる姿も背筋がピンとして軽やか。全曲暗譜で振ってるし、すごく颯爽とした指揮ぶり。2008年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートにフランス人指揮者として初めて登場して、また2010年にも再登場するんだそうです。凄い!

夜のムジークフェラインは、また一段と華やか。ホール内部も昼間とはまた雰囲気が違って艶やか。これでムジークフェラインとはしばしのお別れ。