オペレッタ「こうもり」(フォルクスオパー)

前回のウィーンでも、フォルクスオパーの「メリーウィドウ」がとても良かった。だから、ようやくウィーンで「こうもり」を観られるというチャンスに大いに期待していたのに、大失敗。

公演ではなく、僕の体調の話。時差のせいで良く眠れず、昼間結構歩き回って疲れていたせいもあったのだろう。用心して「昼寝」を試みたが、眠れなかった。それでも2幕までは持ちこたえたが、3幕ではガタっと眠りに落ちた。普通の眠気ではなく明らかに時差に依るものだというのは、経験で判る。

それでも、やはり「こうもり」は楽しい。序曲も良く知られた曲だから、ハナからワクワクする。2幕めの舞踏会も華やかでいい。

最近は「こうもり」でさえ、場面を現代にしたり、キャストのキャラクターを変えてみたりといろいろな「解釈」も出て来たりしているらしいが、そういうのはどうかと思う。オリジナルの設定だと、費用が嵩むから、という事情もまま有るらしいけど、でもねぇ。

確かに、プロットは馬鹿馬鹿しい位に滑稽だ。別の言い方をすれば見え透いている。例えば、オペラでもオペレッタでもキャラクターが誰かに身を「やつす」プロットがとても多い。勿論、観客は初めからそのプロットが解っているし、見え透いてもいる。むしろそういう「お約束」の上で芸を楽しむ訳だ。日本の古典芸能でも同じ話。プロットの新規さは、最初は驚かせても、何度も繰り返せない。

まぁ、そんな高説をぶってみても寝ちまったら話になりませんが。この敵討ち(また「こうもり」を観ること)はどこかで果たさないとね。


Monday, 20, September 2010
Volksoper

Die Fledermaus
Operetta from Johann Strauß

Szenische Neueinstudierung: Heinz Zednik
Bühnenbild: Pantelis Dessyllas
Kostüme: Doris Engl
nach Originalentwürfen von: Evelyn Frank
Choreographie: Lili Clemente
Choreographie; Susanne Kirnbauer

Dirigent: Dirk Kaftan
Rosalinde: Ursula Pfitzner
Adele: Andrea Bogner
Ida: Elisabeth Schwarz
Prinz Orlofsky: Zoryana Kushpler
Gabriel von Eisenstein: Sebastian Reinthaller
Dr. Falke: Dominik Köninger
Alfred: Christian Drescher
Iwan: Stefan Tanzer
Frank: Josef Luftensteiner
Frosch: Gerhard Ernst
Dr. Blind: Paul Schweinester