ヴァーグナー/歌劇「タンホイザー」(シュターツオパー)


昨夜は今回の旅行の第一夜。

長旅の後にヴァーグナーを観るというのは、正直辛い。いつもならオペラを観に行く日は昼寝をしておく様にするのだけれど、昨日はそれもままならず。おそらく寝入りはしなかったと思うけれど、気を失いそうになるのを必死に堪えたという感じ。

とは言っても、覚えている限りは、音楽監督のウェルザー=メストの指揮でオケも歌手たちも素晴らしかった。特にタイトルロールのタンホイザーを演じた Stephen Gould というアメリカ人のテノールがとても良かった。多分「〜という」などという言い方をしたら笑われるのかも知れない。少し調べてみたら、来年の4月には東京でも演奏会形式の「タンホイザー」を演るという。オケはN響で、指揮はアダム・フィッシャー。2年半前にこの人の指揮する「フィデリオ」をシュターツオパーで観ている。この「タンホイザー」もぜひ行ってみたいものだ。

タンホイザー」を生で聴くのは初めてだと思うが、序曲の冒頭、あの有名なホルンと木管楽器のコラールにはハッとさせられた。きっと聴いているよりは遥かに難しいアンサンブルだ。

シュターツオパーでは、今月ティーレマンの「指環」が大層な評判になったそうで、やはり指環のチクルスはぜひ観てみたい。四夜連続で体調を整えるのは、もっと大変だけどね。

TANNHÄUSER
Richard Wagner

23 November, 2011    Wiener Staatsoper

Franz Welser-Möst | Dirigent
Claus Guth | Regie
Christian Schmidt | Ausstattung
Olaf Freese | Licht
Konrad Kuhn | Dramaturgie
 
Sorin Coliban | Hermann
Stephen Gould | Tannhäuser
Matthias Goerne | Wolfram von Eschenbach
Anne Schwanewilms | Elisabeth
Iréne Theorin | Venus
Herbert Lippert | Walther von der Vogelweide
Alexandru Moisiuc | Biterolf
Peter Jelosits | Heinrich der Schreiber
Il Hong | Reinmar von Zweter
Ileana Tonca | ein junger Hirt