いよいよ今回の旅行の初日。題名だけは良く知っていたけれど、初めて観る演目。
殆どメインキャスト(ソプラノ、テナー、バリトン、バス)が歌い進めるシンプルな作品なので、歌手がはまれば素直に楽しめる。最近はオリジナルの時代設定や役柄を変えて「翻案」してしまう作品ばかりだけれど、さすがにこの作品でそんなに手の込んだ演出がされることもないのだろう。変な引っ掛かりを覚えないで済むのが有難い。
富農の娘役のソプラノはイスラエル出身の人だが、少女時代はバレリーナを目指していたそうで立ち姿も美しく絵になる。なかなか素敵。
胡散臭い、人を食った様な「愛の妙薬」売りの博士役のバス歌手は、このオペラハウスの座付きの歌手らしく、また十八番の役でもあるのだろう、カーテンコールではひときわ大きな拍手を受けていた。フォルクスオパーのオペレッタなどを観ていても思うのだけれど、定番のプログラムでベテランの座付き役者(じゃなくて歌手ね)がしっかりと脇を固めているのを観ると「これが伝統なんだな」と感心する。
それにしても、いつも着いた日の演目は睡魔との闘いだ。短かめの演目で助かった。
Wiener Staatsoper
Freitag, 10. January 2014 19.30
L'ELISIR D'AMORE
Gaetano Donizetti
Guillermo Garcia Calvo | Dirigent
Otto Schenk | nach einer Inszenierung von
Jurgen Rose | Ausstattung
- Chen Reiss | Adina
- Lawrence Brownlee | Nemorino
- Mario Cassi | Belcore
- Alfred Sramek | Doktor Dulcamara