再びのザルツブルク音楽祭

今年の夏休みも、再びザルツブルク音楽祭見物。

去年初めて来て、それが思いの外素晴らしくて「せめて一生のうちにもう一度くらいは」と思っていたけれど、そのもう一度を続けて今年にした。

去年はすんなり音楽祭のサイトから直接チケットが取れたので「今年はどうかな?」と冷やかし半分に申し込んだら、また呆気無く取れた。去年はそれでも4人分まとめて申し込んだので、一部申し込んだクラスの席ではなかったけれど(でも演目合計の金額は合わせてあった!)、今回は1人分でもあったせいか、申し込んだまま取れた。抽選の筈だし、業者の音楽祭ツアーでは「売切れ必死」というのが常套句なのだけれど。

今年は昨年より1日滞在を増やして、前後日本との往復を除いて中3日の滞在でオペラが三つと、演奏会が二つ。オペラはどちらも当代の人気歌手の、ヨナス・カウフマンの出る「フィデリオ」とネトレプコの出る「イル・トロヴァトーレ」に、個人的に楽しみにしているのは、昨年「ドン・ジョバンニ」に出ていた主要キャストのうち二人が再び出て来る「フィガロの結婚」。一昨年から続く「ダ・ポンテ三部作」の締め括り。

演奏会の方は、ウィーンフィルや著名なゲスト・オケの演奏会は無いのだけれど、ウィーン・フィルと並ぶ音楽祭のホスト・オケともいうべきモーツァルテウム管弦楽団のおなじみ「モーツァルト・マチネ」を初めてモーツァルテウムのホールで聞ける。プログラムは「13管(今回はオリジナルの12管とコントラバス)」のグランパルティータ・セレナーデと40番の交響曲というなかなか魅力的なプログラム。

もうひとつの演奏会は、指揮者コンクール(そんなものがあるとは知らなかった)のファイナリスト3人が順番で行う最終審査の演奏会の3人目。コンクールというから、並べて一気にやるのかと思ったら、最終審査は一人づつ演奏会を別々に行うという。私が取れたのは、ジリ・ローゼンという23歳のチェコ人の指揮者の演奏会。オーケストラはカメラータ・ザルツブルク。会場は大劇場に隣接する「ザルツブルク大学講堂」。これも今回初めて入る会場。さてスター誕生に立ち会えるか?

昨日ザルツブルクに入って来たが、成田の出発が3時間半の遅れ。フランクフルトの乗換えはギリギリだった。夜の10時過ぎにザルツブルクに着いた時には、夕立の名残りの雨がポツポツ降っていたが、一夜明ければ大快晴。でもそれが問題になって来るのだけれど、その話は後ほど…f:id:butcher59:20150810060556j:image