ウィーン・フィル定期演奏会(Musikverein)

さて、今日は夜のオペラの前にウィーンフィルの定期演奏会。

いつもながら、ムジークフェラインの日曜日の朝のコンサートは特別だ。窓があるホールなので、明るくて独特の雰囲気がある。

今回の席はなかなか取れなくてハラハラしたが、上手2階のバルコニー席の一番舞台から遠いところ。舞台は下手側が3分の1も見えないけれど、音は問題無い。むしろ壁際の席なので、椅子を舞台側に向けて聞き易く座れる。チケット・エージェントの方が「バルコニー席(3列ある)は、最前列が取れないなら2列目より壁際の3列目がお勧めですよ」とアドバイスしてくれた意味が判った。

ウィーンフィルでモーツァルトのシンフォニーを生で聞くのは2回目だけれど、ムジークフェラインでは今回が初めて。

マエストロ・ブロムシュテットは今年90歳を迎えるらしいが、相変わらず背筋が伸びて姿勢も演奏も至って端正だ。ウィーンフィルにデビューしたのは80歳を過ぎてから、アーノンクールの代演だというから驚きだ。それ以来度々ウィーンフィルに招かれている。

90年代の前半、私は仕事でサンフランシスコの郊外に暮らしていたが、その時期はブロムシュテットがサンフランシスコ交響楽団の音楽監督をしていた時期と重なる。(もうかれこれ四半世紀も昔しの話だ!)その頃も何度かブロムシュテットの指揮を観ている。今日はそれ以来目にしたマエストロの雄姿だ。

モーツァルトも良かったが、やはりブルックナーが素晴らしかった。ブロムシュテットのは「生真面目な熱さ」というのは、ブルックナーにとても合っている様に思う。

それにしても、この指揮者なら100歳でも現役って、あり得るんじゃないかしら。

Sonntag-Matinée der Wiener Philharmoniker Nr. 8
30 April 2017
11:00 Großer Saal, Musikverein
Wiener Philharmoniker
Herbert Blomstedt

Programme

Wolfgang Amadeus Mozart
Symphonie Es-Dur, KV 543

Anton Bruckner
Symphonie Nr. 4 Es-Dur, WAB 104, "Romantische"

 

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