2022 春:来シーズンのプログラムブック

この旅の最初のところに「キャンセルする踏ん切りも決行する覚悟もあやふやなままに出て来た」と書いたけれど、それを裏書きするように周りの人間には、ほぼ誰にもこの旅行のことは何も言わなかった。唯一の例外はウィーン・フィルについては博覧強記の知人。

何か土産物の希望があるか尋ねたところ「来シーズンのシュターツオパーとフォルクスオパーのプログラムブックが良い」というので、探してみた。

来シーズンのスケジュールは、フォルクスオパーは少し前に発表になっていたが、シュターツオパーの発表は丁度この旅行中の4月30日だった。そしてシュターツオパーのスケジュール・ブックは翌日5月1日の「トリスタンとイゾルデ」の公演日には、もう館内に平積みになっていた。しかも無料。知人によれば「いつもは有料の筈ですが…」だそうだが。確かに無料版は日本で言えばフリーペーパーよりいくらかマシか?というような紙質で、有料と言われたら文句を言いたいところ。(この点、ムジークフェラインのスケジュールブックも無料で置いてあったが、こちらは厚さ1.5センチくらいのしっかりした紙質の豪華版!)

あとで国立劇場連盟のボックスオフィスで聞いたら「今年はシュターツオパー版は無料、フォルクスオパーは従来通り有料」とのこと。知人は「なぜ違うんですかね?」と訝しんでいたが、私の見立ては「コロナ後の集客回復を狙ってシュターツオパーは無料配布、フォルクスオパーは財源に不安ありで従来通り有料」といったところだが、Sさん、如何ですか?

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◇シュターツオパー版(無料):2〜3回めくったら、もう表紙がよれた

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◇フォルクスオパー版(有料 3.5ユーロ)