カーリング:日本、英国に勝つ!

昨日は、男子フィギュアスケートの高橋選手の銅メダル獲得の話題で持ち切り。良かったですね。

今日は午後ぼんやりとTVを眺めていたら、カーリングの「日本対イギリス」の試合中継にはまってしまった。このスポーツはまともに観た事がなかった、というより、スポーツというのはおこがましい感じがしたし、前のトリノ大会辺りからの「カーリング娘」騒ぎやら、今回のチームのニックネームが「クリスタル・ジャパン」やら、ちょっと際物っぽい匂いがして何となく敬遠していたというのが正直なところ。

ところが、じっくり観てみるとかなり面白い。テレビの解説者が「この試合は日本のカーリング史上特筆すべき試合だ」と繰り返し言っていたので、多分初観戦としてはとても良い試合に巡りあったのだろう。

毎回違う氷の状態を読み、一投毎に変わるストーンの位置を見ながら戦略/戦術を繰り広げるところから「氷上のチェス」とも言われるそうだが、フィジカルにはビリヤードの感覚にも近い。

各ラウンド(「エンド」という)の最後にストーンを投じる両チームのキャプテン(「スキップ」というのがカッコいい)同士が、ナイス・ショットを連発して譲らない。英国チームのスキップは、40歳以上のメンバーも従えた若干19歳の女の子。もっともキリっとした目付きの落ち着いたたたずまいで、難しいショットを正確に決める姿には「未熟さ」というものは全く感じられない。

クライマックスは第9エンドの最終ショット。日6点X英4点の場面で、日本チームのスキップ目黒の最終ショットが中心にあった英の二つのストーンを両方とも押し出して、2点失うピンチから逆に5点の大量得点。最終の第10エンドを行わずに野球でいえばコールド勝ち。一発で局面打開する爽快感はなかなかのものだ。 これで2勝2敗。予選は10ヶ国総当りということで、予選だけでもまだ5試合ある。決勝ラウンドは上位4チームのみ。今日のビッグゲームを勝った勢いで、勝ち残れるといいね。