タルト・タタン@ポアソンルージュ(大井町)

夕べは大井町「ポアソンルージュ」で食事会。今月一杯で会社を辞めて、ご主人の赴任先のインドネシアに旅立つIさんの歓送会。

いつもながら、料理もワインもおいしく頂いたけれど、デザートに「タルト・タタン」が出て来て、思わずIさんにお勧め。(僕は別のタルトにしたけれど、タルト・タタンにしておけば良かった)

タルト・タタンは、いわばアップルパイだが、アメリカ式のものとは大分違う。アメリカンパイは全面パイ生地で覆ってしまうけれど、タルト・タタンは、砂糖とバターでキャラメリゼしたリンゴを底の浅い鍋に並べてその上にパイ生地で蓋をするだけ。焼き上げたら皿の上にひっくり返してリンゴの部分が表になるという至って素朴なタルト。それだけにリンゴのおいしさがシンプルに味わえる。この前のルバーブタルトもそうだけど、このタルト・タタンも「正しいビストロ」ポアソンルージュらしいデザートだ。

他に印象深かったのは、牡蠣の一品。軽めのホワイトソースをかけ、レアに火を入れただけだと思うけれど、これが実においしい。残念ながら牡蠣を食べられない人もいて、そういう人たちにはカリフラワーのポタージュを勧めた。裏漉したカリフラワーをベースにした白いポタージュだけれど、上品なコクがあって、知らなければそれがカリフラワーだとはわからないことも多い。これも評判が良かった。

Iさんが去るのは寂しい限りですが、食事は気にいっていただけた様で何より。