上野鈴本(2月中席 夜の部)

昨日は、急に思い立って、上野鈴本演芸場へ。定席の寄席に行くのは随分と久し振り。それも鈴本は初めて。思い立ったのは、番組の中に柳家三三(さんざ)の名前を見つけたから。客席は八割方埋まっていたか。しかも若い人が結構多かった。
お目当ての三三はトリではなく、中入り前の出番。今や超売れっ子の若手真打だが、まだニつ目の時代、朝日名人会の前座で演っているのを見たことがある。師匠の小三治に似て、黙っていると愛想の無い人だが、やはり師匠に似て噺に入ると我然面白い。とても上手いし、30代なのにもう老成している感じがする。まぁ、それには好き嫌いがあると思うが。
昨日の高座は、マクラに三平の婚約話を振って「鮑のし」へ。道理で祝儀を受ける大家が「海老名」で、後家の婆さんになっていた。噺は甚兵衛が鮑を見せる前に切り上げられてしまった。もう少し聞きたかったが。三三、確かに上手いが、あの出入りの歩き方はどうにかならないものか?

鈴本演芸場(上野)
2011年2月19日(土)夜の部
林家 扇(前座)
林家 ひろ木
鏡味 仙三郎社中
五明樓玉の輔
蜃気楼 龍玉
すず風 にゃん子・金魚
橘家 文左衛門
柳家 三三
−仲入り−
柳家 小菊
入船亭 扇辰
三増 紋之助
春風亭 百栄
お囃子:まい,しん,ふゆ