志ん朝が来る!

朝5時過ぎに目が覚めて、寝ぼけながらTVのチャネルを回していたら、山本(文さん)文郎と京須偕充が喋っている。TBSの「落語研究会」の演目後のトークのセットだ。昔は文さんと榎本滋民がやっていた。よくよく聞いていたら、志ん朝の「火焔太鼓」をやったと言うではないか。「え〜っ、そんなの聞いてない」と、思わず声を上げる。

「聞いてない話」はまだあった。ちょっと調べてみたら、この3月にそのTBS「落語研究会」の録画を集めたDVDが出ているじゃないか。これを知らなかったなんて、本当に迂闊。どうも「落語研究会」で撮り収めたものは全部リリースするらしい。今回はその「上巻」で、これだけで22演目入っている。下巻は秋口のリリースになるとのこと。以下が「上巻」に収められている演目。

〔Disc 1〕
文七元結」1997年11月17日
「火焔太鼓」1998年7月24日
〔Disc 2〕
「五人廻し」1996年9月27日
「百年目」1994年3月29日
〔Disc 3〕
「二番煎じ」1991年1月23日
「ぬけ雀」1992年10月27日
「四段目」1990年9月28日
〔Disc 4〕
「大工調べ」1989年4月25日
「宿屋の富」1986年1月22日
「浜野矩随」1985年10月28日
〔Disc 5〕
愛宕山」1987年3月30日
酢豆腐」1985年6月21日
三方一両損」1988年1月20日
〔Disc 6〕
「寝床」1984年10月22日
「鰻の幇間」1984年6月25日
「夢金」1986年12月26日
〔Disc 7〕
大山詣り」1984年8月14日
「子別れ・下」1982年10月28日
「品川心中」1980年9月29日
〔Disc 8〕
「反魂香」1979年8月31日
「口入屋」1976年8月16日
「井戸の茶碗」1975年11月25日

CDの方は、大方が70年代後半から80年代初めの頃の収録だから、DVDの多くは80年代半ば以降のより脂の乗った40代半ば以降の収録ということになる。CDには無い演目もある。

結局、生で観られなかった志ん朝だから、僕の志ん朝の印象の多くはこれらTBSが放送した(昔は「落語特選会」という番組名じゃなかったか?)の演目に拠っている。だから、それが全部蘇るというのは本当に嬉しい限り。

勿論、すぐに購入に走ってしまったのは言うまでもない。TBSのリリースで、当然TBSのショップとかウェブサイトでしか買えないものと思って、そうした。定価で。しかも納品は2週間も先。ところが、後から検索したらAmazon辺りでも売っている。すぐに入手できるし、かなり安かったりね。(2割引き位) 値段に関しては、単に悔しいというより「こんな貴重な記録をそんなにハナから安売りしていいのか」という憤りにも似た気持ち。

あぁ、志ん朝の来るのが待ち遠しい。