Holiday Season!

先週は後半からアメリカへ出張。

僕のアメリカ出張と言えば、専らシリコンヴァレーばかりだけど、今回は東海岸のワシントンDCまで足を伸ばす。サンノゼからダラス経由で、乗継ぎの待ち時間を入れれば片道8時間近くの移動は、久し振りだとなかなか堪えた。

それに先週末からは、1年中で最も混み合う旅行シーズンが始まっている。というのも、今週の木曜日は11月の第4木曜日ということでThanksgiving Dayのお休み。殆どの州で金曜日も休みとなるので、アメリカでは数少ない4連休。それを含めて、この週を全部休暇に充てる人も多い。同時にクリスマスそして新年まで続くHoliday Seasonのスタートなのだけれど、家族親戚が寄り集まる機会はクリスマスなどよりも、11月下旬のThanksgiving Day休暇の週の方が多いらしい。つまり日本の盆暮れの「民族大移動」に相当する混雑は、アメリカではThanksgivingの週前後となるという訳。

Thanksgiving Dayの週末は必ず4連休となるし(クリスマスや元旦は必ず週末に掛けるという訳にはいかない)、多様な宗教背景を持つアメリカ人にとってはクリスマスほど露骨にキリスト教と結び付けなくて済むからか?(といっても、Thanksgivingも最初にアメリカに入植した清教徒たちが神の恵みに感謝したところから発していると言うけれど...)

ということで、サンノゼ―ワシントンを往復したフライトは完璧に満席。とくにダラスからサンノゼへの便には参った。3列並びの真ん中の席、というだけでも憂鬱だったのに、脇を固める人たちにはホトホト参った。窓際の席にとてもふくよかな娘(決して他人様の事を言える私では無いけれど)。反対の通路側にはその母親。

娘は席に陣取るなり、私の席との間の肘掛けを当然の様に跳ね上げる。窮屈さを少しでも和らげたいということか?お陰で、彼女の太い腕が私の体を押さえつける。母親の方は、やおら財布から1ドル札を取り出して数え始めて「何杯飲めるかな?」と呟いている。ドリンクサービスの時に酒を飲むらしい。

よくよく二人が話すのを聞いていると、娘の後ろの席に座ったのは、父親らしい。そこで思わず母親に「みんな一緒に座りますか?」と聞いたら「彼女と父親は窓際が好きだし、私は通路側がいいのよ」と取り合わない。

で、案の定酒盛りは始まる。母親だけかと思いきや、娘も一緒に飲み始める。僕の目の前でカップや酒ビンが行き交う。(まあ、ミニチェアボトルだけど)こっちは寝た振りをしていると、そのうち母親が持ち込んだポテトチップスの袋を私の席のトレイにおいて、二人でつまみ始めた。僕の存在は、完全に無視されている。

酒盛りが終われば、当然の様にいい気持ちで寝入る。そうなると隣りの娘は完全にリラックスモードで、その分こちらの領分が侵され、否応無く母親側の方へ押し出されがちなのだが、何と母親は押し返して来るではないか!?

という訳で、サンノゼまで地獄の様な3時間半のフライトでした。