ザルツブルク音楽祭 2014 -その2 「ウィーン・フィル演奏会」

今回の最初の演目は、ムーティ指揮のウィーン・フィルの演奏会。

夜にはオペラ(「ばらの騎士」)の上演を控えているので、開演はウィーンでの定期演奏会と同じ様に午前11時。10時くらいにはもう会場の祝祭大劇場の前には聴衆が集まって来る。昼間の演奏会だから、ロングドレスこそ見ないけれど、皆それなりにドレスアップして華やかな雰囲気。それにしても劇場の前は車寄せがある訳でもなく、劇場と向かい側の建物に挟まれた大して広くもない道路。それを遮断する訳でもなく、群集を分け入って乗用車やタクシーが乗り付けるのには閉口する。

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祝祭大劇場のホールはどちらかと言えば横長で、2階建ての客席部分の奥行は短く感じる。装飾性は余りなく、背もたれも低く押さえられて開放感がある。今回の席は2階下手の中段。オーケストラも良く見渡せる。オペラ上演用のオケピットにふたをして、その上から舞台前部に掛けて並ぶので、オケは随分と近く感じる。

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プログラムは、シューベルトの交響曲第4番とブルックナーの第6番。全く同じプログラムを今年の1月にムジークフェラインの定期演奏会で聴いたけれど(リッカルド・シャイーの指揮)その時とは全く違う音がする。指揮者の違いよりは、会場の違いだろう。ここは残響は大分短くて、音のクラリティが高い。この会場の響きは、かつて建設を主導したというカラヤンの趣味じゃなかろうか?というのは、私の意見。

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同行の尊敬するI先輩曰く「シューベルトなんか演奏しても、後打ちがさりげなくキチンとしていたりして、ダレない。やっぱり違うね。」そういうことなんでしょうね。ムーティの指揮振りもかつてに比べればずっとコンパクトになって、スッキリしている気がする。

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演奏会が終わっても、まだ午後1時。外に出れば殆ど雲も無い快晴で、太陽が眩しい。夏の音楽祭はやっぱり気持ちが良い。

Sunday, 17 August 2014

 

VIENNA PHILHARMONIC / RICCARDO MUTI

- Commemorating the 25th anniversary of the death of Herbert von Karajan -

 

FRANZ SCHUBERT / Symphony No. 4 in C minor D 417, “Tragic”
ANTON BRUCKNER / Symphony No. 6 in A