2022 春:5年振りのウィーン

ウィーンに来ている。前回2017年に来た時もGWだったので、コロナ禍を挟んで5年振り。新型コロナもまだ静まっていないし、何よりもウクライナの戦争はまだ収まりを見せていないけれど…

言い訳をすれば、航空券を手配したのは新型コロナが一度収まりを見せた去年の6月。結局その後に2度の大きな山が押し寄せて来て、年が明けて2月の上旬に2度目の山がピークアウトした様に見えたので、遅れていたオペラや演奏会のチケット取りをしたと思ったら、ウクライナへの侵攻が始まり、一時はほとんど諦め掛けた。そのうちぐずぐずしていたら目前にGWが迫り、キャンセルする踏ん切りも決行する覚悟もあやふやなままに出て来たというところ。

出発は4月29日。羽田からロンドン経由の乗り継ぎで、朝9時発の便だったので6時頃家を出た。ロンドン行きはロシアの上を飛ばない北極周りで2時間くらい余計に掛かり約15時間のフライト。ロンドンでの乗り継ぎ時間も4時間くらいあったので、ウィーンのホテルに着いた頃には現地時間の夜中12時を回っていた。結局家を出てから25時間の長旅。公私ともに2年以上ぶりの海外旅行としてはなかなかにタフなものだった。疲れ果ててよく眠れるかと思いきや、妙に眠りが浅いのは歳を取ったせいか。

新型コロナについては、オーストリア入国には2回または3回のワクチン接種証明か陰性証明が必要ということだったけれど、結局羽田のチェックインの時にワクチン証明(スマホアプリ)を見せただけで、ロンドンでもウィーンでも何も見せる必要はなかった。あとは、帰りのPCR検査で引っ掛からなければ良いのだけれど…

明けて30日は、晴れて気持ちの良い春の日。日本ほどでは無いけれど、気温も20度まで上がり、観光客も多い。以前と違うのは、東洋系の人間は数えるほどしかいないこと。

ここウィーンとウクライナの首都キーウは1,300キロくらいしか離れていない。日本で言えば、東京と旭川くらいの距離。近いと言えばかなり近い。街の中でウクライナ侵攻のことを思い出させるのは、シュテファン大聖堂の塔にSTOP WARと書かれたウクライナの国旗が架けられているくらい。それでも「こんな時期にヨーロッパに旅行かよ」と自分で自分に突っ込む声は時々頭の中に聞こえてくるが…

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