今回のウィーン旅行の幕開けは、ウィーン・ジュネスオーケストラの演奏会。
こちらでチケットをピックアップした時に「あれ?」と思ったのだが、席が平土間の前から4列目の一番右という場所。何と購入控えに席番号が無いのでネゴを諦めたけれど、自分から好んでこんな席を取るはずは無いし、釈然としないまま席に着く。結局オケメンバーも見渡せず音もバランス悪くて消化不良。
それでも、ジュネスらしく弾いている姿は若々しくて気持ちが良い。おそらく音楽専攻の学生が多いのか、演奏の技術は高いと思う。プログラムの中では、一番演奏時間が長く演奏効果の高かったのが前半の2曲目に演られたWojciech Chałupkaというポーランド人作曲家のサクソフォーンとアコーディオンという珍しいデュオをソリストに迎えた曲。この日が初演だという。おそらくこのデュオに当て書きされたものか。作曲家とサクソフォーンはポーランド人、アコーディオンはセルビア人で、ウィーンの演奏会やオペラではいつも中東欧のタレントの豊富さに気付かされる。
それにしても、オケメンバーは見える限り女性が多かった。バイオリンは第1と第2を合わせて男性は1人。全編二管編成だったけれど、木管はファゴットの一番以外は全て女性といった具合。LGBTQの叫ばれる世の中なので今更ですけれど、この傾向は日本のブラスバンドや学生オケだけではないのですね。
これもジュネスらしく、全部の演奏が終わったあともメンバーたちは舞台から去らず、集合写真を撮ったり、観に来ていた家族や友人たちと言葉を交わしたり交歓風景が続いていた。
Sat 30. April 2022
19:30 Grosser Saal, MusikvereinWiener Jeunesse Orchester
Herbert Böck, Dirigent
Duo Aliadad; Michał Knot (Saxophone), Bogdan Laketic (Akkordeon)
Franz Schubert: Ouvertüre zum Zauberspiel mit Musik „Die Zauberharfe”, D 644Wojciech Chałupka: The Ancient Night (Uraufführung)
Franz Schubert: Symphonie Nr. 7 h-Moll, D 759, „Unvollendete“
Igor Strawinsky: Le Baiser de la Fée. Divertimento für Orchester
◇7時なのにまだこんなに明るい
◇こんな席買ったつもりはないのに…